haruhi Lab 第6号です。
前号で「Fable 5・Mythos 5の再開に関する公式発表はまだ出ていません」とお伝えしました。その公式発表が6月30日に出ました。加えて同日、Claude Sonnet 5も新しく公開されています。今号は、事務所スタッフが業務で「今使えるClaudeモデル」の整理を、この2つの公式発表を踏まえて更新します。
トピック1:6月30日 米政府がFable 5・Mythos 5の輸出管理を解除、7月1日から提供再開
6月30日、Anthropic公式は米政府による輸出管理の解除を発表しました。6月12日の停止指令から約18日で、Fable 5は本日7月1日からグローバルに提供再開されています(Claude Platform経由)。Mythos 5については、米政府と協業する一部の米国組織のみ復元されました(Project Glasswing)。
再開までの経緯は、Anthropic公式によれば次の通りです。Amazon reportで報告された脱獄手法に対応するため、新しいsafety classifier(セーフティ分類器)を訓練し、reported techniqueは本番環境で「圧倒的多数のケースで」ブロックできるようになりました。副作用として、benignなコーディング要求を誤検出することが増えたと明記されています。
事務所スタッフの実務影響としては、Fable 5は7月1日から利用可能です。ただし、日常業務(議事録要約・メール下書き・顧問先質問への一次回答等)はHaiku 4.5・Sonnet 4.6・Sonnet 5で足りるため、Fable 5は新しい機能を検証する場面から入るのが安全です。
Anthropicは今回の経験を踏まえ、Amazon・Microsoft・Google等と協業してjailbreakの深刻度スコアリング業界フレームワークを提案中です。また、HackerOne経由でjailbreak報告を受け付けるプログラムも開始されています。
トピック2:6月30日 Claude Sonnet 5が新登場、Free/Proのデフォルトモデルに
6月30日、AnthropicはClaude Sonnet 5を公開しました。「これまでで最もagentic(自律的)なSonnetモデル」と位置付けられ、Sonnet 4.6を超え、Opus 4.8に近い性能を、より低い価格で提供します(API価格は入力$2/百万トークンからの導入価格、2026年8月31日まで。9月以降は入力$3/百万トークンに値上げ予定)。
事務所スタッフにとっての最重要ポイントは、Sonnet 5がFreeとProプランのデフォルトモデルになったことです。つまり、通常のClaude Web/アプリを開いて話しかけるとき、意識せず使うモデルがSonnet 4.6からSonnet 5に切り替わっています。
安全性の面では、Sonnet 4.6と比べてmisaligned behavior(意図しない振る舞い)の発生率が全体的に低いとされています。cybersecurity領域については、Cyber Verification Program対象で、real-time cyber safeguards付きで提供されています。
トピック3:事務所スタッフが今使えるClaudeモデルの再整理
前号でお伝えした「Haiku 4.5・Sonnet 4.6・Opus 4.8」の3モデル整理を、Sonnet 5登場を反映して更新します。
Claude Haiku 4.5
特徴と使いどころ:応答が速く、コスト効率が高い。議事録要約・支払催促メール・顧問先質問への一次回答・社内通知文の整形など「出す前に整える」場面の主力モデル。前号から変更なし。
Claude Sonnet 4.6
特徴と使いどころ:日本語ビジネス文の機微に強い。顧問先向け説明文の起草・提案書の素案・規程改定のたたき台。Sonnet 5との使い分けは、まだ検証段階のワークフロー(既存プロンプトが安定稼働しているもの)ではSonnet 4.6を維持、新規業務からSonnet 5を試すのが安全です。
Claude Sonnet 5(新規追加)
特徴と使いどころ:最もagenticなSonnetモデル・Free/Proのデフォルト。長い判断分岐(複数の税務論点・労務論点を並列に検討する等)や、複数ステップを自律的に進める場面に向く。ただし公開直後で実務データが少ないため、重要な業務判断は必ずSonnet 4.6と結果を突き合わせて確認してください。
Claude Opus 4.8
特徴と使いどころ:複雑なエージェント業務・長時間の作業の一貫性に強み。事務所スタッフの日常業務では出番が限定的だが、Sonnet 5が同等水準に近づいたため、通常はSonnet 5で開始しOpus 4.8は特に重い作業に限定するのが実用的です。
Claude Fable 5
特徴と使いどころ:7月1日から提供再開。新しい機能を検証する場面から慣らして、業務の主軸はしばらくSonnet 4.6/Sonnet 5に置くのが安全です。
実務での選び方:短く速く出したいのがHaiku 4.5、丁寧な日本語で出したいのがSonnet 4.6/Sonnet 5、複雑な整理を任せたいのがOpus 4.8。事務所スタッフの定型業務の多くはHaiku 4.5で、応用場面はSonnet 5でこれまで通り足ります。
応用:Lab #5からの続報を業務にどう反映するか
Lab #5では「使えなくなる可能性を意識する」ことを推奨しました。今号はその続きです。逆に「使えるようになった」時にどう更新するか。Fable 5再開・Sonnet 5新登場のどちらも、今すぐ業務フローを全面切り替える必要はありません。むしろ「既存フローは安定モデルで維持、余裕がある時に新モデルで検証」の順序が、事務所スタッフの身を守る動き方です。
Anthropic公式を追う習慣は、Lab #5でお伝えした通り情報源2つで足ります。
Anthropic公式ニュースルーム:https://www.anthropic.com/news
Anthropic公式ステータス:https://status.anthropic.com
事務所スタッフの仕事は、こうした一次情報を整理して所長や顧問先に伝えることそのものでもあります。haruhi Labでは、毎週木曜にAnthropic公式の動きを事務所スタッフの使いどころに翻訳してお届けします。
今号はここまでです。
公式情報は変わるもの。要件・数値・最新の取り扱いは、必ずAnthropic公式ニュースルームとステータスで最新を確認してください。
事務所スタッフ向けの実務AIエージェントを3本、Capafyから無料トライアルでお試しいただけます。すべてClaude Haiku 4.5で稼働しており、モデル切り替えの影響を受けにくい構成です。
議事録要約:https://capafy.ai/ja/agent/4114475012
支払催促メール:https://capafy.ai/ja/agent/2895107942
職務経歴書Maker(中堅キャリア層・士業出身者向け):https://capafy.ai/ja/agent/6023811086
事務所スタッフ層向けのnote有料記事も3本公開しています。
退職挨拶を5分で仕上げる AIプロンプト集:https://note.com/haruhi27/n/n7ff8723e32e5
中途採用 面接の答え方を整理する AIプロンプト集:https://note.com/haruhi27/n/n07ce5126f7ea
「先輩に聞いていいのかな」を AI で整理する — 業務質問の自己整理プロンプト集(税務・労務・許認可 3軸):https://note.com/haruhi27/n/nc7f110cceeb4
それでは、また来週の木曜日に。
haruhi Lab
発行人 haruhi
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